米粒

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【随想】「文化の日」に「文化的な憲法」について考えた

「文化的」とはどういうことか はじめに、宮沢賢治の童話を一つ紹介する。 『注文の多い料理店』(青空文庫より)だ。 『注文の多い料理店』のあらすじ 2人の若い紳士が犬を2匹つれ、イギリスの兵隊のかたちをして、山に狩猟にやってきたところから始ま...
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【随想】一葉記念館を訪れた。不条理な世の中で、生きていく覚悟のようなものが抱けるかも

今から約130年前、一家の戸主でありつつ自らの腕(才能)で人生を切り拓いた女性がいる。日本の文学が、江戸の文芸創作から明治近代文学へと歩を進め始めたとき、流星のごとく現れて去った小説家、樋口一葉である。 ご存知、2023年9月現在使用してい...
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【随想】「ドラえもん」の誕生日(9月3日)に思う

優しいおばあちゃんのような子守ロボット 2023年から89年後の2112年9月3日は、「ドラえもん」の誕生日だ。 本当はまだ生まれていない「ドラえもん」。 それなのに知っている、という考えてみたらすごい不思議(※)なことなのだが、明らかに未...
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【随想】東京都内、天と地(下)の中間地点はどこか

都内で行ける一番高いところ 少し前に山のアパートを出、平地のさらに小さなアパートに引っ越した。 山を下りて空気感も変わり、公園の高鉄棒にぶら下がってふと考えた。 「都内で行くことのできる中間標高地点は、一体どこなのか」 都内で一番高いところ...
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【随想】天にも地にも偏らない中庸でいたい

先週、日が落ちて気温が落ち着いた頃、運動がてら近所の公園へ散歩に出た。 おばあさんが何か呟きながら犬とお散歩しているなぁと思ったら、犬に声を掛けながら歩いている。 明らかに犬に声を掛けているが、犬は聞いているのか聞いてないのか、時々、草むら...